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中小企業診断士1次試験の概要と、独学勉強法

中小企業診断士試験って範囲が広い!!もう嫌になるくらい(私は飽き性なので特に)。なので、できる限り最小の努力で最大の効果を得たいですよね。試験のポイントを押さえることで、資格学校に通い多額の費用をかける必要もなく、計画的に無理なく学習を進めることが可能です。

 

 このためには試験の概要を把握する必要があります。1次試験は全7科目(企業経営理論、財務会計、運営管理、法務、経営システム、経済学、中小企業政策・経営)で構成されており、1科目あたり100点満点のうち60点以上で該当科目の合格となります。60点未満の科目があった場合でも、その他の科目の点数で補うことが可能ということであり、得意科目で点数を稼ぎ苦手科目の点数を補うといったような戦略作りが一般的です。

 

科目合格については、合格した次の次の年まで有効です。

科目合格の活用例:

 1年目:3科目受験→全て60点以上で科目合格

 2年目:残りの2科目受験→全て60点以上で科目合格

 3年目:残りの2科目受験→70点と50点。60%超えのため1次試験合格

 

 とはいうものの、全科目で60点以上を確実にクリアできる実力があれば問題ないという考え方もあり、私自身、こちらの考え方に沿って勉強を進めていました。なぜなら、①科目ごとの難易度がその年によって異なること(最近では法務や経営システムが難化傾向にある模様)、②40点以下の科目が一つでもあれば不合格なってしまうこと、③①②により、自身の苦手科目が高難易度であった場合、苦手科目において40点を下回ることで不合格となるリスクが高まるためです。

全科目60点以上を目指すための勉強方法とは?

 

 科目ごとに勉強のスタイルは異なると思っています。本記事では各科目を下記の通り分類することといたします。(注意点:自身のバックグラウンドにより考え方は異なります。例えば、私はIT知識に乏しいため経営システムを暗記科目と捉えていますが、得意な方にとっては理解科目になる場合も想定されます。)

 

・2次関連科目:企業経営理論、財務会計、運営管理

・理解科目:経済学

・暗記科目:法務、経営システム、中小企業政策・経営

 

※理解科目:事象の考え方を論理的な道筋に沿って理解したほうが、ひたすら暗記するよりも高得点を狙いやすいと考えられる科目

 

2次関連科目の場合

 これらは2次試験に直接関わる科目であるため、中途半端に分かった気になるのではなく自分の言葉で語れるまで理解することが重要です。また、財務会計を得意科目にしておくと得点源(80点レベル)になりやすいためおすすめです。但し、得意科目の80点を90点に挙げる労力と、苦手科目の40点を50点に挙げる労力では、圧倒的に前者が大きいため、時間を有効利用する観点から深入りは禁物です。

 

理解科目の場合

 2次試験には直結しませんが、論理的に内容を理解できていると得点源になりやすい科目です。経済学の場合、理解促進を支える定番テキストがありますので、これを活用するのも有効な手段です。一方で過去問・問題集の繰り返しでも合格レベルには十分到達可能だと思いますので、個々の判断の中で、どこまで注力するのか決める必要があります。

 

暗記科目の場合

 私の場合、苦手➡暗記でしのぐ!みたいな感覚で取り組んでいました。1次試験全体にいえることですが、暗記科目では特に、細かい論点にはあまり深入りせずに、過去問で何度も問われている論点(所謂ABランク)を確実に正答できるようにしたほうが効率的に点数を伸ばすことができます。

 

 

 

テキストはやっぱりこれ!TAC出版シリーズ!

 

 TAC出版の「①スピードテキスト、②スピード問題集、③過去問題集」の3点セットです。こちらを7科目分用意する必要があると考えています。費用と効果は以下の通り。

 

1.費用

 全てを新品でそろえると、1科目につき約6,000円の出費(2017.2.17時点)。これが7科目で、6,000×7科目=約42,000円という試算になります。資格学校の費用(何十万)と比べると雲泥の差ですね。また、スピードテキストとスピード問題集は、最新年度版ではなく昨年度版を活用してもよいと考えています。理由は、1年度の違いだけで、テキストや問題集の内容はあまり陳腐化しないことです。

 Amazon等で検索すると、昨年度版が中古で販売されてますので、是非とも確認してみてください。過去問題集については、最新の過去問を確認するという観点から最新年度版が望ましいです。

 

2.効果

 1次試験を合格する上で必要な知識のインプットとしては、これらの本を揃えることで十分です。スピード問題集と過去問題集は繰り返し解き、テキストで知識を補完していくイメージで取り組みましょう。 テキストの内容だけでなく、スピード問題集や過去問題集の解答解説ページもよく参照し、正答誤答問わず全ての肢を確認してください。行政書士試験などでは肢別問題集が出版されたりしますが、中小企業診断士試験においても、肢別に知識をインプットおよびアウトプットすることが重要です。

 

 

 いかがだったでしょうか。繰り返しになりますが、1次試験は理解が必要な科目もあれば、暗記勝負の科目もあります。自身の得意不得意や、勉強の進捗具合をこまめに棚卸して、PDCAを適切に回すことで、合格に近づけると考えます。以上、こじろうでした。

 

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www.ys-nagai.com