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火曜ドラマ「カルテット」は面白い

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火曜ドラマ「カルテット」。次回が最終回となるが、今更ながら一言。あー面白い!!!(以下、ネタバレを含みます。お気を付けください)

 

カルテットに魅せられた

 演者一人ひとりの表情や目の動きといった表現力はもちろん、会話の中に隠れる意味や何気ない言葉がスパイスとなり、予想だにしない展開(夫さん登場、アリスちゃん死亡疑惑、本当の名前はヤマモトアキコ、など)が視聴者の心を揺さぶる。視聴者の戸惑いを表すかのような、椎名林檎さん作詞作曲によるエンディング曲(しばしばオープニングに使用)や挿入曲、冒険の始まりを感じさせるドラゴンクエストのテーマ(第1話、最終話予告に使用)も印象的だ。

 

 最終回一歩手前の第9話では、登場人物の最後のウソが明らかになったが、まるで重要性を感じない情報の一つのように、物語の冒頭、淡々と語られた。重要なのは事実ではなく真実(想い)だといわんばかりで、この辺はドラマ「ケイゾク」でも触れていたテーマである。実際に、この後の松たか子さん演じる「真紀さん」の告白から満島ひかりさん演じる「すずめちゃん」の言葉が耳を離れない。「人や物に関係なく、何かを好きになるという気持ちが世の中を動かしている」と、あらためて実感した。

 

 登場人物のキャラクターも丁寧に描いている。物語の序盤(第1話~第5話)で各話ごとに主役を配し、登場人物の背景や人生観を描くことで、魅力的なキャラクターを作り出すことに成功している。ちなみに、私は「家森さん」が好きだ。からあげのレモンのくだり(第1話)などまったく同感である。不可逆な事象に対しては、慎重に対応してもらいたいものだ。ウルトラソウルのパンツは履きたくないが…。

 

 LINEスタンプの存在には驚いた。テレビドラマがLINEスタンプになる時代なのかと…。「不可逆なんだよ」もありますね。

 カルテット(第1弾) - クリエイターズスタンプ

 カルテット(第2弾) - クリエイターズスタンプ

 

 私はテレビドラマには2種類あると考えている。それは、何度も見返したくなるドラマと、一度見たらもういいやとなるドラマである。カルテットは明らかに前者だ。こういったドラマは、Netflexなどの配信コンテンツとの相性が良いと思う。また、DVD-BOXやグッズの販売との相性も良さそうで、まさに「良いものは売れる」ということだろうか。

 

 最終回を迎えるには少々惜しいが仕方ない。楽しみに待つとしよう。