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東芝、監査意見不表明で決算発表!?

網川社長「今回また延期して調査をしても会計への影響にプレッシャーがあったかどうか、基本的にないことを証明することになる。60万件のメールをチェックしても何も出ないのに延長しても同じ状況が続くことが考えられる。監査法人とは意見の相違、見解の相違があった」

 

網川社長「今後も監査法人から適正意見をいただけるめどはなく、これ以上株主や関係者にご迷惑ご心配をおかけできないので、極めて異例だが決算を公表することにした。今回の決算は、自信がある数字だ。今まで調べてきて会計に影響するようなものは出てこなかった」

 

 (雑感なのでご容赦いただきたく)

東芝サイドは、監査法人に嫌気がさしていたのかな。監査法人との間で、意見の相違、見解の相違があるのは、いたって普通。このような中、時間が許す限り議論して、決算の発表期限までに、お互いが納得する結論に着地させなければならない。監査法人サイドも、決算を延期することが通常だとは考えていないはずで、そこは東芝サイドと一致していることが想定されるのに、結果として、監査意見不表明。本当に結論が出ていないのかもしれないが、12月末から丸々3ヵ月の期間があったのだから考えにくい(監査法人の求める材料を、東芝サイドが出し渋っていたのなら別だが…)。社長は「今後も適正意見をいただけるめどはなく…」と述べている。わざわざ、「新日本監査法人」から「PwCあらた監査法人」に変更したのに、見解の相違を埋めるような良好な関係は構築できず、今回、適正意見なしでの異例の決算発表(大企業においては)。今後の展開に注目したい。

 

いくつかの参考ニュース。

東芝 綱川社長が陳謝「このような結果となり誠に遺憾」 | NHKニュース

「混迷極まる 東芝」(時論公論) | 時論公論 | NHK 解説委員室 | 解説アーカイブス